ベストセラーにもなった「嫌われる勇気」。
TVドラマ化もされるなど、たびたび話題に上がるようになりました。


まだよんでないなら、ぜひ一度は読ませることをオススメします。
子育てはもちろん、対人関係で悩んでいるならの解決のヒントになるかもしれませんよ。

そのベースとなった「アドラー心理学」。
言葉くらいは見聞きしたこともある人も増えてきたのではないでしょうか。
そのアドラー心理学を子育てに応用することによって、「イライラ」が軽減したり、子どもと親の自立を促せたりといろいろいいことがありそうなので調べて見ました。
アドラー心理学って何?って人はこちらの記事からチェック

ちまたで噂のアドラー流子育てって「叱りも褒めもしない!?」

広告

アドラー流子育ての「勇気づけ」って何?

「子どもに自立心を持たせること」「社会との共同感覚を養うこと」

がアドラーの心理学での子育ての最終目標です。
そのためにアドラーの心理学では

「叱らず、褒めず、感謝して勇気づける」

というアプローチを推奨しています。

 
「??」
 

勇気づけ?

よくあるママと子どもの
会話をイメージしてみました!


具体的な親子の会話から「しかる」「ほめる」「勇気づけ」の違いを理解していきましょう!!

 

「しかる」「ほめる」「勇気づける」の違いについて

<朝の準備の場合を例に>

○叱る場合
ママママ

ママが朝ごはんの片付け終わるまでに、学校行く準備絶対終わらせなさいよ!怒るからね!!

ムスコムスコ

「やべー、ママに怒られるからやろう(コワイ、コワイ)」

○褒める場合
ママママ

ママが朝ごはんの片付け終わるまでに、朝の準備終わってたらすごくエライねー。いっぱい褒めてあげるね〜

ムスコムスコ

ママに褒めてもらえるからやろー。もっと褒められたいなー

○共感・感謝・勇気づけの場合
ママママ

へー!ママに言われる前に学校の準備終わったんだぁ。やるねぇ。

ムスコムスコ

まぁね、ママに言われなくてもできるもんね〜

会話的には、こんな感じになると思います。
でも、読んでもられると分かりますが、
「ほめる」ことと「共感・感謝・勇気づけ」はニュアンス的にカブる部分もあります。

勇気づけのポイントは「対等な関係」

でも、

褒める場合には「相手をコントロール」しようとする下心
が見え隠れしていて、
共感・感謝・勇気づけの場合には、ないのが分かりますかね。

もうちょっと、具体例を用いて、
説明しますね。

ママに言われる前に学校の準備終わったんだぁ。← 共感
やるねぇ。← 感想(ママの素直な)
 
そこには、事実しかないんですよね。
 
「事実と感想」それをどう感じるかは子どもの問題、
親がコントロールできることではない。

対等な関係を築くことによって、子どもは「個」として認められていることを認識し、
「自信」と「自覚」が生まれてきます。

広告

感謝を伝えて、「自ら考える子」に育つ!

 
共感・感謝・勇気づけの場合に、
子どもに伝えた感想をアドラー心理学では「I(アイ)メッセージ」と言います。
アイメッセージとは、
自分の気持ち(感謝・感想)を素直に相手に伝えることです。
 
その反対に、基準が相手になってしまっているのが
「YOU(ユー)メッセージ」です。

しかる、ほめるはユーメッセージにあたる言葉で、

感謝・勇気づけがアイメッセージにあたる言葉になります。

○ユーメッセージ(叱る、褒める)

ママママ

あなたは全然頑張ってないからダメだ!

ママママ

あなたはいっぱい頑張ってエライ!

○アイメッセージ(感謝・勇気づけ)

ママママ

あなたの頑張っている姿を見るのが、私は嬉しい

ユーメッセージは上から目線で、決めつけの言い方。
アイメッセージは対等な目線で、あくまでも自分の気持ちを表す言い方。

自分の起こした行動によって子どもが得られる反応として、
どちらがいいか考えるきっかけにしてみましょう。

勇気づける声かけを意識して、自分で考えられる子に!

勇気づけの言葉は、子どもの積極性をうながします。
「ありがとね、助かるわ」などの言葉から、自分の起こした行動が人の役に立ったことを認識します。
他者の感謝が、自分の喜びになることを無意識のうちに学んで行きます。
 
それを繰り返して行くと、人が見てなくても、褒められなくても、主体的に行動を起こすようになっていきます。

なぜならそれが自分のためになることを知っているから。

つまり、他者の評価でなく、主体的に考え自らの意思で行動できるようになっていく、
つまり、「自分で考える子」に育つ
ということです。
「子どもに自立心を持たせること」「社会との共同感覚を養うこと」がアドラーの心理学での子育ての最終目標です。
共同感覚とは、社会の一員として周囲の人たちを信頼し、自分に貢献感を持つことです。

ほめる・ほめないを超えた「勇気づける子育て」
うまく自分の子育てに取り入れて見てはいかがでしょうか。

この記事の作成にあたって参考になった本

広告