失敗経験をいっぱいさせて、「くじけない心」を身に付ける

くじけさせる子育てしていませんか?

 
テストでの結果が悪かったのをみて、「勉強しなさいってママは何度も行ったよね!」とか、
不注意で、コップの水をこぼしたりしたら、「あー、何してんの!ママ知らない!」など、
 
感情的に叱っていませんか?
 
 
日常的に、失敗経験をママ(パパ)から否定されていると、些細なことで自信をなくし、
くじけやすい子どもに育ってしまう可能性が高くなります。
 
 
「こんな経験はもうしたくない」と思ってしまうと、失敗や間違いを極度に恐れ、
ママやパパの顔色をうかがうばかりの自分から動けない子どもになっていってしまいます。
 
 
ここで意識することは、「失敗経験の仕方」です。
失敗の経験をどう捉えるかによって、自分をちゃんと表現でき、自らの意思で行動できる子どもになれるように促すことが可能になります。
 
 
 

「失敗経験」の活かし方

まずはママ(パパ)自身の意識を変えましょう!

 
 
とにかく、親の意識は子どもの成長に大きく影響します。
ママ(パパ)自身が「失敗はいけないこと」と考えていると、もちろんその意識が子どもに影響するのは、至極当然といえますよね。
 
まずは、ママ(パパ)が、失敗経験を成功のチャンスと考えられるようになって、この失敗はどう活かせるかな?
なんて、一緒に考えてみる。
 
そんな態度で日常から子どもに接することができるようになれば、おのずと子どもにも失敗を恐れない、
「くじけない心」が身についていくのではないでしょうか。
 
もちろん、今30〜40代のママパパの子どもの頃は、「勉強して、受験に成功して、いい大学、いい会社」が
「善」とした価値観で育ってきた方々が多いと思います。
 
 
その価値観は、深層心理に染み込んでおり、気づいたら失敗させないように失敗させないように、レールを敷いていたなんてこともあるかと思います。でも、それは全然、当たり前の行動です。
 
 
私たちが私たちの親から「失敗はいけないこと」という考えと意識で育てられてきたので、その影響です。
 
 
なので、子どもにその影響を与えたくなかったら、まずはママパパの意識を変えましょう!
 
 
 

失敗を失敗と思わない

 
 
「失敗してもいい。失敗は後付けで、うまくいい理由に替えることができるので。」
 
 
サッカー選手の本田圭佑さんは「失敗はかっこいい」と言います。
世の中に、一回も失敗しない人などいない、そして、その失敗をどう捉えるかは自分次第。
 
本田さんは「失敗は自慢ができる、失敗した人ほど格好いいと。失敗してない人に魅力はないと。」
そう決めつけることによって、今自分は幸せです、と言う。
 
 
ビジネスでもスポーツでも、俗に言う成功者の方々からは、失敗を許容する発言が多数あります。
うまく参考にして、まずは、ママパパから「失敗はいけないこと」という考えを捨てていきましょう!
 
 
子どもが何か失敗しても、勉強になったな、魅力が増したな、なんて捉え方をママパパにしてもらえると、
子どもも「失敗への怖さ」がなくなり、積極的にチャレンジできるようになります。
 
 
そして、チャレンジの中からつちかった、小さな成功体験の積み重ねが、自信へとつながっていくのだそうです。
 
 
 

子どもが失敗したときの、声のかけ方

では、具体的に子どもが失敗をしたとき、どんな声がけをするといい?

 

case1. 食べ物・飲み物をこぼしてしまったとき

 
失敗したことだけと叱ってしまっては、子どもは失敗を恐れる方向へ進んでいってしまいます。
子どもにも、やっちゃったーという気持ちがあるんだから、その気持ちに共感し、「ごめんなさい」など
素直に言えたことを認めてあげてください。
 
 
◯良い例
「こぼしちゃったんだ。大丈夫?ちょっと洋服も汚れちゃったね。ちゃんと話してくれてありがとう。」
「今度から運ぶときはよそ見せずに、しっかり両手で持ったりして、気をつけようね。」
 
 
✕悪い例
「どうするの!洋服も汚れちゃったじゃん、洗濯誰がすると思ってんの!」
「もうやめてよねー。」
 

 

case2. テストの点数があまり良くなかったとき

 
まず、結果だけで評価せずに、プロセスを認めてあげてください。
そのテストまでに、頑張って勉強していたのを知っているのなら、まずはそこを認めてあげる。
また、いい結果が出なくて、一番がっかりしているのは子ども自身。なので、その気持ちに共感してあげるのも大切です。
 
 
 
◯良い例
「難しかったんだね。結構くやしい?そうか、また、次がんばるか。」
「頑張って勉強してたのママはずっと見てたよ。テストまで頑張れたのが嬉しいよ。」
 
 
✕悪い例
「こんな点数とってきて…、ママ知ーらない。」
「ってか、頑張ってたのに、この点数ってやばいよね。」
 
 
もし、悪い点数とっても気にしていない様子が見られたり、逆に開き直る場合もあるでしょう。
でも、そんな時は一回、なんでそんな態度をとるのか考えて見てあげてください。
 
 
過度な期待をしてませんか?子どもは点数が悪かったらママに相手にされなくなるかも、
って思っているかもしれません。
 
 
そんなこと思っている子どもは、悪い点を取ってどうしていいかわからず、自分でもよくわからない態度をとることもあるかと思いますので、そんな時ほど共感して受け入れてあげてください。
 
 
 

ポイント

  • まずは子どもの気持ちに共感する
  • どうしたらいいのかを、自分で考えさせたり、一緒に考えてあげる
  • 失敗しない答えを教えるのではなく、失敗からの学び方を教えてあげる
 
 
 

「褒める」のちょっとまった!やるのは「勇気づけ」。

 
「くじけない心」を身に付けるために日常的な子どもとのコミュニケーションで、もう一つ心がけてほしいことがあります。
 
子どもと同じ目線に立って接すること。
 
失敗に対して「叱る」という行動は、上からの目線による教育的な行為になります。
しかし、良い結果に対して評価する時に「褒める」のも要注意です。
 
「よくやった!」「エライぞ」って評価には、上からの目線が含まれているとこがわかります?
 
簡単にいうと、新人社員が研修で営業同行させてもらっている部長に対して、
 
「契約とれましたね、エライね」
「部長、よくやりました!」
 
っておかしくないですか?笑
 
「褒める」のではなく、「共感・感謝」などを自分が思ったことを素直に伝えてみましょう(これをアドラー心理学ではアイメッセージといいます)。
 
「◯◯が頑張ったことが嬉しいよ。」「ありがとう。」などですね。
 
それによって、
 
自己肯定感が増す→チャレンジできるようになる→成功体験を積み重ねる→自信がつく
 
「くじけない心」を持てるように「勇気づけ」るような子育てを意識できるように、ママパパも一緒に成長できたらいいですね!
 
 
 
広告